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  • 執筆者の写真朝野裕一

筋肉といっても色々です〜運動を科楽する:第2章(2)

一言で筋肉といっても実は色々な種類があります。

今日はそのお話を。

まず大枠を示します(下図)

筋肉には、

自分の意思で動かすことのできる随意筋と自律神経などが司り、自分の

意思では動かせない不随意筋があります。

不随意筋には、内臓筋と心筋があります。

内臓筋は内臓などの臓器や血管などの動き(収縮・弛緩など)に関わる

筋肉です。心筋とは心臓を収縮させる筋肉のことです。

いずれも自分の意思ではコントロールできません。

随意筋は骨格(関節)を動かすので骨格筋と呼ばれています。

骨格筋は大まかに分けると、遅筋と速筋に分かれます。

遅筋は赤筋とも呼ばれ、収縮力は弱く遅いけれども長持ちする筋肉です

対する速筋は白筋とも呼ばれ、強く速い収縮が可能ですが、長持ちしま

せん。

通常骨格筋はこれらの筋肉がそれぞれ何割かずつ含まれて構成されて

います。また、両方の特性を備えた(強く速く比較的長持ちする)筋肉

もある一定の率で存在しています。

※なお、解剖学上骨格筋は横紋筋と呼ばれ、内臓筋は平滑筋と呼ばれて

います。構造上は心筋と並んで3種類あることになります※

このシリーズでは、骨格筋(随意筋)についてお話ししていきます。

先ほど随意筋は自分の意思で収縮が可能と書きましたが、時には自分の

意思に反して収縮することもあります。それは反射的な収縮で、腱を

叩いた時に起こる腱反射や、筋肉を急速に伸ばした時に起こる伸張反射

、有害な刺激(熱;熱い鍋を持った時、や痛みを伴う刺激;画鋲を踏ん

だ時など)から防御するための防御反射侵害反射)、自分では意識

しないのに勝手に筋肉が収縮する筋スパズム、などです。

色々な理由で起こる不随意的な収縮も骨格筋には存在しているという

ことです。詳しくは、おいおいお話ししていきたいと思います。

とりあえず、

随意筋・骨格筋の収縮は、脳を含む神経からの信号が、神経と筋肉を

つなげる神経筋接合部という部分の化学反応によって起きるという

ことを覚えておいてください。この話は続きます。

こんな感じでゆっくりと筋肉の実態を明らかにしていこうと思います。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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