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  • 執筆者の写真朝野裕一

運動を学ぶ?:2

運動を学ぶという意味は、運動方法、運動の仕方を学ぶということ以外

に、運動の仕組みを学ぶことも含まれているという話を昨日しました。

そして、

運動を学ぶということは、他の学習にも通じる・当てはまることが多い

ということもお話ししました。

今日はその続きです。

主に、運動の仕方を学ぶという面から考えていきます。

何かを学ぶとき、それに関する勉強や練習を続けることが効率の良い

学習方法と思われるかもしれませんが、実は一つのことばかり集中して

学ぶよりも、色々なことを交えて学んだ方が応用力がつく、

と言われています。

運動のスキルなどを学ぶ際にも同じことが言われており、クロストレー

ニングという言葉で説明されています。

全く目的のことなるいくつかの種目を同時に(連続的に)行った方が、

それぞれを別々に(そればかり)行うよりも、最終的には効果がある

とされています。

そもそも身体の動きには、色々な要素が複雑に絡み合っていると考えら

れるので、クロストレーニングは理にかなった方法だと思います。

また、

気分的にも同じことばかりやってそれができたらやっと違うことをやる

と考えただけで、飽きが来てしまいそうですね。

学ぶモチベーションを考えても、異なることを同時進行的に行う方が、

飽きずに続けられると言えるでしょう。

運動を学ぶ場合も同じでしょう。

飽きるという面以外にも、同じ動作を続けていくことによるデメリット

もありそうです。

運動が定型化することで使わない動きが生じると、その関節の動きは

硬くなり制限を起こしそうです。

よく野球のバッターが、右打者なら左構えのスウィングもしている場面

を見たことがあると思います。

同じ方向にばかり身体を回していると、反対側の動きが制限されて結果

として、本来のスウィングの幅も狭くなると予想されます。

同じ動きを続けているうちに、その動き自体の範囲も狭くなるという

ことが起きると考えられます。

そういう意味でも、同じ動き・運動ばかり続けるのではなく、全く違う

動きを交えて、トレーニング・メニューを作ることが必要でしょう。

身体の動きは、物理的に動く運動器系の問題以外に、それを動かす

神経系の働きや、エネルギー源である呼吸・循環器系が関係しているの

で、総合的なトレーニングが本来必要なわけです。

目的を絞ってそれにいあった運動をすることは、決して間違いではない

のですが、それだけを行うというところに問題があると言えます。

身体を動かす時には、色々な要素を交えた練習を考えましょう。

と言っても、そんなに難しく考えることはありません。

なぜなら、

普段の生活の中にその要素は全て含まれていると考えられるからです。

起き上がる・立ち上がる、(長く/速く)歩く・走る、段差を昇り降り

する、素早く物や人を避ける、物を持ち上げる、身体を回す・・・

などたくさんの要素が日常生活に求められているのです。

そう考えると、日常生活で身体の動きをちょっと意識しているだけで、

クロストレーニングは可能ではないかと、思えます。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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