柔らかい力、しなやかな力とは?:3
- 朝野裕一
- 2019年4月5日
- 読了時間: 2分
力は必ずしも強いものばかりではないとともに、強い力にはその抵抗力
のような反対方向の力も働く、という話を物理学(力学)を題材にして
お話ししてきました。
では、
身体の動きの中ではどのような力が働き、抵抗力は働くでしょうか?
そして働くとしたらどのような仕組みでそれが起こるのでしょうか?
身体に働く力は、重力をはじめとして慣性力や摩擦力など、力学でお話
ししたような力が外側から働いています。
同時に、身体の内部からも力は発揮されます。それが筋力などです。
など、と書いたのは自分で収縮する筋肉以外に、自分では収縮しない
靭帯や関節包、腱などの非収縮組織にも物質としての抵抗力みたいな力
が働くからです。
筋肉が発する力=筋力が関節を動かし結果として身体が動くわけですが
動きを引き起こすのに主に働く筋肉のことを、主動作筋と呼びます。
それに対して、
反対の方向に動かすような働きをする筋肉のことを拮抗筋と呼びます。
例えば、
肘関節を曲げるのに主に働く筋肉は上腕二頭筋です。これが肘曲げの
主動作筋です。
対して、肘を伸ばす筋肉が上腕三頭筋などです。これが肘曲げに対する
拮抗筋です。
両方が同時に働くとどうなるでしょうか?力の度合いが釣り合っていれ
ば肘はある角度で止められます。
これを同時収縮と言います。
言葉の定義はこのくらいにして、
今、肘を思い切り素早く曲げようとします。
そのためには、
主動作筋が素早く収縮すると同時に、拮抗筋がリラックスしていなけれ
ばなりません。
拮抗筋が少しでも収縮してしまうと、肘曲げの抵抗力になってしまう
ので、素早く動かすことができません。
主動作筋が働き、拮抗筋が緩むという働きを相反神経支配と呼びます。
※筋肉の収縮は神経の信号が支配しています※
この働きがうまく効いていると、力を大きくしなくてもある程度素早く
スムーズな動きが生じます。
☆強い力でなくても、素早い動きをすることができる〜そのためには、
相反神経支配による拮抗筋のリラックスが必要である〜
と言うことができると思います。
しかし、
ことはそう簡単にはいかないんですね。
なぜなら、二つの別の条件というか観点が絡んでくるからです。
その一つが、
伸張反射による筋肉の収縮という現象。
もう一つが、
ブレーキング・マッスル(筋肉)という働きの必要性、です。
これについては、明日お伝えしようと思います。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。
