転がりと滑りの動き〜関節の機能を再獲得するにあたって・4
- 朝野裕一
- 2018年10月3日
- 読了時間: 2分
昨日は、関節の正常な動きのためには、適合と遊びが必要というお話を
しました。
今日はその条件のもと、どのような動きをするのか、というお話です。
それは転がりと滑りです。
今回も球関節を例に考えてみます。
骨頭の丸い形状はそれ自体としては、転がる性質を持っています。
骨頭部分だけを床に置いて押すと転がります。

こんな感じですね↑
もう一つの動きとして滑りというものがあります。

ちょうど、カーリングのストーンが氷の上を滑るイメージです↑
球関節のなかで骨頭が動くときは回転運動になります。
しかし、コマのように中心にある軸の周りを回るようには動けません。

中心に軸が通っているわけではないので。
では、
どうやって回転するのでしょう?
それが先ほどの転がりと滑りです。
もし、
骨頭が転がる動きだけならばどうるでしょうか?

上のように、
受け皿の中を転がって外に出てしまうような動きになります。
もし、
滑りだけだとどうなるでしょう?

上図のように、
やはり受け皿に沿って滑り落ちるような動きになってしまいます。
ところがこの両方の動き=転がり+滑りがうまく組み合わされると、

上のように、
骨頭の中心周りに回転運動をしてくれます。転がると同時に滑り常に
中心が保たれる、そんな感じで動いてくれます。
ですから、
うまく転がる余地(関節の隙間)と滑る余地(遊び)が必要だという
ことで、昨日のお話とリンクしてくるわけです。
昨日は関節側の環境要因を定義し、今日はその環境下での実際の動き
を説明しました。
関節がその可動域を保つためには、適合性と程度な隙間と遊び、
さらには転がりと滑りの複合運動が必要ですというお話でした。
この転がりと滑りの動きを再現するために、関節のモビライゼーション
などの手技があります。
そのことについては、また明日以降にお話しようと思います。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。