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  • 朝野裕一

姿勢の連関性

昨日書いた姿勢を正す、これをどうしたらできるのか?について

補足しておきます。

座っている時の姿勢について考えてみましょう。

猫背で丸まっている時に↓

あるいは意気消沈して座り込んでいる時に↓

姿勢を真っ直ぐに立て直すためには何をすればいいでしょうか?

一番簡単なのは胸を張るでしょうか

しっかりと胸を張って、と言われただけで丸まった背中は確かに真っ直

ぐになりやすいですね。

その時何が起きているかというと、

背中(胸椎)が伸展されると、肩甲骨が自然と内側に動き、後ろに

傾いていた骨盤が(前傾方向に)起き上がってきます。

また、

必要以上に反り返っていた首が真っ直ぐな位置に戻ります。

もっとわかりやすく言うと、顎が突き出ていた状態が顎を引いた状態に

戻ります。

どうしてこんなことが起きるのでしょうか?

それは言ってみれば当たり前のことで、身体が関節などで連結されて

いるからです。

どこかの部位が動けば、別の部分に波及してその部位にも何らかの力が

働きます。

結果として、

胸を張る→背筋を伸ばす→胸椎が伸展して→背中の丸まりが減り→

肩甲骨が引き寄せられ→骨盤が起きてくる→背中の筋肉の張りや腰への

負担が減ってくる、

また、

丸まった背中に乗っかった頭(首)は前を向くためには必要以上に伸展

されていた(顎が出た状態)だったのが→上半身(上部体幹)に対して

真っ直ぐになり→顎が引かれていく→首の後ろの筋肉(僧帽筋など)

を必要以上に働かさなくても真っ直ぐに正面を向き続けられる→肩や首

の筋肉のコリが軽減される。

というような連関性が期待できると言うわけです。

以前にスクワット運動の時の下肢関節の連動性について書きましたが、

姿勢も変換するときには連動性が関与してきます。ここでは、姿勢と

いう静的な状態なので、あえて連動性ではなく連関性と書きました。

でも姿勢の変換時には動きが含まれるので、連動性でも構わなかった

かもしれません。

運動連鎖(kinematic chain)という言葉を使ったりもします。

いずれにして、姿勢の変換は思った以上の様々な部位への波及効果が

あるということです。

試しに座り方を色々変えてみてください。いろんなところが連関して

いることが実感できると思います。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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