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朝野裕一

腰にまつわる悩み〜どういう動きで痛いのか?

腰の痛みと一口に言っても色々あることを昨日書きましたが、

今日は、動いた時あるいはある姿勢をとった時の痛みについて、どの

方向に動かす・どの方向の位置を取ると痛みが生じるのかについて、

焦点を絞ってお話ししようと思います。

腰の骨=腰椎は屈曲と伸展方向の動きがメインです。わずかに横に曲が

ったり(側屈)、回ったり(回旋)しますが、屈伸の方向が大きい部位

です。

ちなみに回旋角度は左右各約5度くらいです↓

側屈に関しては、左右各30度弱が腰椎の動きと言われています。

何れにしても腰椎の主な動きとしては上体を曲げるあるいは反り返る

に関与するものです。

ですからまずは腰痛を大きく分けると、腰を曲げた時に痛みが生じるの

か?反り返った時に痛みが生じるのか?となります。

曲げた時に痛みが生じやすい場合は、逆の方向=伸展方向への可動域の

制限が生じていることがあります。

反り返りの方向で痛みがある場合は、曲げる方向への可動域が制限され

ていることがあります。

そういう場合を含めて、痛みが生じる方向とは逆の方向への運動を

勧めるアプローチが考えられます。

関節の可動機の改善と、痛みが生じる方向で働く筋肉などのストレッチ

を兼ねたアプローチです。

もちろん、

身体を曲げて痛い時・反り返って痛い時いずれも(圧迫)骨折などが

ないことを確認しておかなければなりませんし、

反り返った時に下肢にしびれや痛みが走るなどの神経症状がある場合、

腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などがないことを確認しておかなけ

ればなりません。

特定の疾患(診断)がない、いわゆる慢性腰痛症(候群)の場合、

作業姿勢時や動作時の痛みをコントロール(マネージ)するためにも

どの方向で痛いのかは、その対策を考える上での重要な情報(ヒント)

になると思います。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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