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朝野裕一

農作業について考えてみた

先日昨年同様、農作業(田植え)の手伝いを少しさせてもらいました。

去年より作業内容に少しは慣れているかもしれないので、楽かなぁと

思っていたのですが、かえって今年はきつく感じました。

体力が1年で落ちたかなぁと思いつつ、改めて作業内容について考える

ところもあって、書いてみようかと思いました。

前にも書いたと思いますが、ほとんどの作業は農作業に限らず、体の前

で行うものです。両手を使って物を持ったり運んだり持ち上げたりと。

苗床から苗のシートを剥がすことも含まれます。全部体の前で屈んで

行う作業ばかりです。

時に上に物を持ち上げたり、置いたりと背伸び様の作業もありますが、

腰=腰椎が伸びる(伸展方向)動きはほとんどそれ以外はありません。

さてさて、

そうなるとどうなるか?というと、作業直後や終了後あるいは翌朝、

直立位で腰を伸ばした立ち方(立位)や歩き方が取り/でき/づらく

なります。実際経験したのでそれは間違いなく言えます。

そして、

そのような日々が続くと、腰椎の前弯(反り返り/伸展方向の並び方)

が少なくなり、骨盤が後ろに傾き(後傾位)、太ももの裏の筋肉=

ハムストリングスが短縮して、体を前屈しても足に手が届きづらくなり

ます。いわゆる体が硬い〜!という状態ですね。

さらには、

骨盤の後傾位が続くと、股関節が開いて(外旋位)膝が曲がってきます

その姿勢が一番安定してくるわけです。よく腰が曲がってガニ股で膝を

軽く曲げて歩いているおじいちゃんなどを見かけることがあると思い

ますが、まさにそうし姿勢になりやすいのではないかと考えられます。

問題は、それで何も支障がなければいいのですが、人によっては腰や

膝が痛くなったり、歩く速度が落ちたり、体を目一杯伸ばすことができ

無くなったりと、それはそれで日常生活にも何らかの支障が、あるいは

不自由さが出てきてもおかしくはありません。

そういったことを未然に防ぐためには、体の動かし方、それ以上に

動かした後の日々のメインテナンスが必要だと思いました。

その前に、

実際作業に勤しんでいる方々の意識というか、知識というかを啓蒙的に

伝えていく作業が必要かつ重要ではないかとも思い至りました。

あくまでこちらが勝手にこれは良いですよ、これはダメですよ、と言う

のではなく、実際の作業を知った上で、現場感覚の理解から始めなけれ

ばならないなと感じました。

当人が必要性を感じなければいくら正しいと思ったことを言っても通じ

ないと言うことになりますから。

そういうことは結構ありがちだと思います。どうしたら良いかは情報を

提供する側の課題だと思います。

いずれ別の機会にもう少し詳しく、各作業における負担の部位や度合い

(までは無理かもしれませんが;測定値がないので)などをお伝えして

簡単な心がけや対応策などを記したパンフレットか何かできればいいな

と思っています。

そんなことを考えた農作業体験でした

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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