- 朝野裕一
遠くに跳ぶ
高く跳ぶとは違い、遠くに跳ぶ。
![](https://static.wixstatic.com/media/fd5851_98c5ee6536f040e68617e3a3d581ddbf~mv2_d_4288_2794_s_4_2.jpg/v1/fill/w_147,h_96,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/fd5851_98c5ee6536f040e68617e3a3d581ddbf~mv2_d_4288_2794_s_4_2.jpg)
前に跳ぶ、後ろに跳ぶ、横に跳ぶなど方向は色々でしょうが、
上に(高く)跳ぶのとは明らかに違う跳び方になりそうですね。
今回は前に遠くに跳ぶには?
を考えてみました。
わかりやすくするために高く真上に跳ぶ動きと比べてみましょう。
その場で、
高く真上に跳ぶには、一旦重心を真下に下げてそこからバネのごとく
脚パワーを利用して上に跳び上がります。
![](https://static.wixstatic.com/media/fd5851_85a47a2834e841b4af9394d05f4cf13a~mv2.jpg/v1/fill/w_130,h_90,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/fd5851_85a47a2834e841b4af9394d05f4cf13a~mv2.jpg)
その際腕も上に向けて振りますが、これは重心を上に移動させるための
補助動作です。
一方で、
その場から前に遠くに跳ぶ時は、重心を一旦下げて脚パワーを利用する
ことには変わりありません。
腕も振りますが、主に重心を前に移動させるために上方向というよりは
前方向に振ることになります。
では、それ以外に一体何が違うのでしょうか?
ここで床・地面反力が重要になってきます。
上に高く跳ぶ場合は、地面をなるべく真下(垂直方向)に踏み込むのに
比べて、
前に遠くに跳ぶ場合は、地面を斜め後ろ下に踏み込むことになります。
![](https://static.wixstatic.com/media/fd5851_6993c2d8fc144f94ab819f524e467bae~mv2.jpg/v1/fill/w_130,h_90,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/fd5851_6993c2d8fc144f94ab819f524e467bae~mv2.jpg)
地面からの反作用の力=地面反力は作用した力と真逆の方向に働きます
真下であれば真上に、斜め後ろ下であれば斜め前上に働く力が身体に
戻って作用します。
その力を利用して、重心(身体)の位置が移動していきます。
地面をどう踏むか、その感覚を脚や腕の動きに合わせることによって
上に高く・前に遠くに跳ぶことができるようになってくると思います。
まずは主に足が地面を押す感じをつかむために、その場で軽く跳ぶ、
その場から少しずつ前に跳ぶ、という動作を行うのはいいのではないか
と思います。
そして、
より高くより遠くに跳ぶ際に、何か目標となるものや目印があると、
自然と地面の押す方向だけではなく、脚パワーや腕の振りなども
つかめるのではないでしょうか。
上にある風船にタッチする、前に引いた線などを跳び越す、といった
遊び的な要素を含めた跳ぶ練習。
子どもが本来持つ、身体を動かす楽しさを経験させるには、そんなに
難しいことをしなくてもできそうな気がしますね。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。