top of page
  • 朝野裕一

走る人

今日は走る人です。

歩くから走るまでにはスピードの点で、早足で歩く、ジョギングする

などの段階があります。

しかし、前にも書いた通り歩くと走るの決定的な違いは、両足が地面

から離れる瞬間が有るか無しかで決まります。

有るのが走り、無いのが歩きです。

簡単に区別するとそうなります。

ただ単にスピードが早い遅いだけではなく、身体の動き方の面で、

全く異なる質の運動と言えるでしょう。

交互に手足が前に出て、地面からの反力を利用して前に進むことは同じ

なのですが、その動きの速さに伴い、地面から浮く瞬間が出てきます。

椅子からの立ち上がり方同様、速度に応じて非線形的に特徴の変化が

生じています。

陸上競技の一流短距離選手などは、まるで飛び跳ねているような動き

を見せてくれます。

スタートからダッシュをするときは

前に飛び出す形で加速していきます

そして、十分に加速された後は地面を飛び跳ねているような躍動感を

感じさせます。

そしてゴール直前では身体を前に傾けて、少しでも早くゴールに

入ろうとします。

難しいのはリレー走でしょう。

ゴールの前にバトンを次の奏者に渡す動作が必要になってきます。

よくオリンピックなどで、強豪国がバトンの交換でミスをして失格や

致命的な遅れを出してしまう場面を見ることがあります。

日本はこの練習を積み重ねて、世界でもトップレベルのバトン交換の

技術を持っています。

さらに、個人の短距離走のレベルも上がっていて、400 mリレーでは

常にメダル候補に挙がるまでになりました。

さて、

先ほどの非線形性のグラフ上の図では、走る速度に応じた変化が無い

ように表していましたが、実際は同じ走りでもやはり速度によって、

走り方=身体の動かし方は変わってきます。

短距離走ほど腿(もも)を前に上にあげる動きは減り、腕の振りも

小さくなって、長い時間その動きを保てるような形に変化します。

個人の選手によっても走り方は異なり、ある選手は歩幅(ステップ)

を短くするピッチ走法で走ります。

またある選手は歩幅(またはストライド;2ステップ分)を大きく

するストライド走法で走ります。

それぞれの体格や走りやすさによって、走り方は変わってきます。

全てのヒトの動きは、速度や体格・姿勢、周囲の環境や状況によって、

変化するという同じ特徴を持っていますね。

山道を駆け上がったり、駆け下りたりするトレイルランでは、平地で

走る走り方とは異なってくるでしょう。

不思議なことに、平地の長距離走ではそんなに成績が良く無いにも

かかわらず、トレイルランでは素晴らしい成績を上げる選手もいます。

やはり走り方が違うからなのでしょうね。面白いなと思います。

坂道ならぬ階段を駆け上がるときは、遅刻しそうになって急いでいる

会社員などがよくやるのかな?

色々なところを走る人、明日ももう少し続けましょう。

今日はここまで読んでいただきありがとうございました。また明日。

閲覧数:12回0件のコメント
bottom of page