歩く人2
- 朝野裕一
- 2017年10月16日
- 読了時間: 3分
人は時にはいろんなところを、歩いて移動します。
今日は、歩いている時の重心はどうなっているのか?
を見てみましょう。

歩き始めについては昨日書きました。ちょっと難しい話だったかもし
れませんがいかがだったでしょうか?
今日も少しややこしいかもしれませんが、しばしお付き合いください。

歩いている時、重心は実は地面に接している足の下にはありません。
昨日書いたように、地面にかかる重みと重心の位置は必ずしも一致して
いません 。

上図の左側に示しているように、足が進む間を右へ左へと行ったり来た
りしながら 、前に進んでいます。
これが動的バランスです。もしこれが不安定だったならば、まっすぐ
歩くことができない、あるいは転んでしまうかもしれません。

動的バランスが安定していれば、倒木の上でも歩けるかもしれません。
逆に不安定であれば、狭いところを歩くのに苦労するでしょう。

ところで先ほどの、
足の重みと重心の位置が異なる典型的な例は、例えばサッカーのドリブ
ル時のフェイントなどに顕著です。

左の図は先ほどと同じ図です。上から見ると、足の軌跡の間で重心が、
左右に動いていることがわかります。歩いている時は、決してこの間
を重心が外れることはありません 。
右図がフェイントをしている図。
足の重み(地面を押す力)は左足にあり、重心は地面を押すことで、
選手にとっての右方向(向かって左)に移動しています。
重みがかかっている部分と重心の位置は全く違っています。
※赤いユニフォームの下に描かれた、黄色い丸とオレンジの矢印が、
重心とその方向です。選手の左足の下の大きな黄色い矢印が地面を押す
力、いくつもの細い黒い矢印が地面からの反力の一部です※
歩くこと(歩行)に関しては、
実はこれに腕の振りなどが関係してくるのですが、そこは省略して、
というかそもそも腕を振ることができない状態で歩くこともあります。

荷を担いで歩いたり、
手に荷物を持って(ポケットに手を入れて)歩いたり、

肩を組んで歩いたり、

手を繋いで歩いたり、色々な格好で歩くことができます。
その時も、重心を動かしながら安定させようという機構が、
いつも働いています。

時にはヒールの高い靴で歩くことも

この場合、常に下り坂道に立っている姿勢になるので、重心を保つため
には、前に倒れないよう腰を伸ばし(腰椎伸展・骨盤前傾)て立ち歩き
しなければなりません。
結構腰に負担がかかります。
いずれにしても、
周りの環境や状況により、常にそれに適応した重心移動を行い、動的
バランスを保ち、安定を図って歩いている訳です。
まだまだ色々なことがありますが、とりあえず今日はおしまいです。
今日も読んでいただきありがとうございました。ではまた明日。