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  • 朝野裕一

認知的学習の構成要素

運動発達における認知的学習につい

て、もう少し詳しく述べます。

身体をどう動かせばいいかは、スキ

ルに関しての知識を学ぶことに繋が

ってきます。

前に記したように、それには基本的

な動きと専門的な動きがあります。

身体の動かし方については、身体を

どのように動かせるかについての知

識で、努力(動かし方)、空間

(動かす場所)、関係(人や物との

関係の中での動き)に関しての知識

になります。

身体の動き方についての知識は、ど

こに身体を動かせばいいかについて

の知識で、パターンやフォーメー

ション、ルール、戦術などを知るこ

とに繋がります。

体力についての知識は、身体の機能

についての知識で、トレーニングの

原理、生理学的な原理、解剖学上の

用語、ストレスの低減に関する認識

の向上を目指します。

最後に、教科における概念の学習は

、国語、算数、理科、社会と今まで

分けて教えられている各教科を身体

の運動から補強する考え方をいいま

す。教室にすわって聞いてきた授業

(主に視覚と聴覚)を運動を活用す

ることによって、触覚や筋の運動感

覚などを加えることで、より効果的

に理解できるように導きます。

これに関しては、個人的にも考える

ところがあって、例えば、ボールを

遠くに投げるにはどうしたらいいか

?速く投げるには?正確に投げるに

は?ブーメランはなぜ戻ってくるの

か?どうやったらうまく戻ってくる

のだろう?フリスビー(フライング

ディスク)はどうやったらうまく投

げられる?などなど様々な疑問を、

実際に体感しながら、理科や算数の

知識と融合させて考えさせるなど、

他の教科との融合というか、関連性

を身体を動かしながら学ぶことが、

運動自体が苦手な子でも、興味を持

って参画できるだろうし、闇雲に運

動を嫌いにはならずに済むのではな

いかと思っています。

そんな教室があったらいいなと、考

えています。どこかでやってみよう

かなとも思っています。

今日はこのくらいにして、また明日

お会いしましょう。ここまで読んで

いただきありがとうございました。

(参考/引用図書:「幼少年期の体育

 発達的視点からのアプローチ」

デビッド・L・ガラヒュー 著、

杉本隆 監訳、大修館書店、1999年)

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