朝野裕一2017年10月25日2 分移動する人ここまで主に歩く、走るなど移動を主としたヒトの動きの仕組みの一端 をお話ししてきました。 ヒトは、 進化の過程で他の生物(動物)とは異なる 機能を獲得してきました。 最も大きな特徴は、二足直立位で立ち、歩いて移動する能力です。 二足直立歩行の獲得ですね。 それに伴い、...
朝野裕一2017年10月24日3 分踏み込む/踏み切る歩き始めて一定の速度で歩いている時、あるいは走っている時、足と 地面との間に働く力はどうなっているのでしょうか? 特に速く進むといえば走る、となりますが加速して歩を進めて行く時、 よく言われるのが地面を“蹴る” という言葉です。...
朝野裕一2017年10月23日2 分踏み出す力何事も一歩前に踏み出すには、それなりの力と勇気がいります。 ここでは終始、力学的な面をお話ししてきました。 今日もその続きです。 足を踏み出すということは、踏み出す足を浮かして前に出す動きを 伴います。つまり片足立ちになる瞬間があるわけです。...
朝野裕一2017年10月22日3 分踏む力人は立っている時、床(地面)を踏んでいます。その踏む力に対する 反作用として床(地面)反力が働くことをお話ししました。 もう一度お示ししますね。 上の図のように、立っている時(ここでは左右均等に体重がかかって いると仮定します)、重力の影響で床を押す力が両足からそれぞれ...
朝野裕一2017年10月21日2 分踏む人重心、支持基底面、床(地面)反力、圧力(足圧)中心など、 聞きなれない言葉の意味をお伝えする前に、実際にある場面から徐々に お話していこうと思います。 というわけで今日は踏む(踏んづける)人です。 ヒトが立っている時、足で地面を踏んでいます。 歩き出しても踏み続けます。...
朝野裕一2017年10月17日3 分走る人今日は走る人です。 歩くから走るまでにはスピードの点で、早足で歩く、ジョギングする などの段階があります。 しかし、前にも書いた通り歩くと走るの決定的な違いは、両足が地面 から離れる瞬間が有るか無しかで決まります。 有るのが走り、無いのが歩きです。...
朝野裕一2017年10月16日3 分歩く人2人は時にはいろんなところを、歩いて移動します。 今日は、歩いている時の重心はどうなっているのか? を見てみましょう。 歩き始めについては昨日書きました。ちょっと難しい話だったかもし れませんがいかがだったでしょうか? 今日も少しややこしいかもしれませんが、しばしお付き合いく...
朝野裕一2017年10月16日2 分歩く人人は移動するために歩きます。 歩くとき、歩き始めるとき、歩いているとき重心がどう動いているのか? 重心と床(地面)反力の関係など、色々難しいこともあります。 あまりややこしくない程度に、面白さを見ていきたいなと思います。 重心ってそもそも何だろうか?...
朝野裕一2017年10月15日3 分片足立ちの人歩く人の前にちょっと書いておきたいのが、片足立ちです。 なぜなら足を一歩踏み出すときは、片足立ちになる瞬間があるので。 そこで今日は、片足立ちの人について考えてみます。 動きの中で片足立ちになる瞬間は、動的バランスということになります...
朝野裕一2017年10月14日2 分立っている人今まで何回か立ち姿については書いてきました。 そして、座っている→立ち上がる→立つ(立っている)→動き出す と一連の動作についても少し書きました。 座っている姿勢が立ち上がりの動作に影響を与えるのと同じく、 立っている姿勢はその後の動作→歩く、走る、跳ぶ、飛ぶ?!といった...
朝野裕一2017年10月6日2 分座る人/身体昨日の立ち上がる前には人は座っています。当たり前ですね。 そこでもう一度座る人/身体を考えてみます。もし過去の記事と重複 していたらごめんなさい。 ほとんどの日本の家では椅子の生活が定着しているかもしれません。 とは言っても、...
朝野裕一2017年10月5日2 分立ち上がる人/身体立ち上がりについては以前書きました。ここでもう一度考えてみます。 人は二足で立つことができます。 四足動物も二足で立とうとすることはありますが、通常ずーっと保つ ことや、立ったまま何かを遂行することはまずありません。 ヒトの場合、...
朝野裕一2017年10月3日3 分眠る人/身体1日の始まりは夜明けとともに訪れ、人は眠りから目覚めます。 1日の終わりには、夜更けとともに眠るべく横になります。 労働の合間に昼寝もします。 睡眠は人の生活において、必須の行為、行為と言っていいのかわかりま せんが 、そう言われています。 健康な生活における睡眠の効用は、...
朝野裕一2017年9月23日2 分見上げる身体空を見上げる時に、身体の部位はそれぞれどうなっているのでしょう? まずは単純に首を反らす動き(伸展)から。首は頚椎が7つの骨全体 で、約85度伸展します。 斜めに見上げる時は、回旋と側屈が混ざっていてどこを向くかで、 また色々複雑なので 、別の機会に譲ります。 ★(著作者-...
朝野裕一2017年9月21日2 分前屈みの身体前屈みや俯くときに曲がる部位も振り返りと同じです。 首と胸椎・腰椎、そして股関節が主な部位です。 首(頚椎;7つの骨からなる)で曲がるのは全体で約45度です。 その下にある胸椎(12個の骨からなる)と腰椎 (5つの骨からな...
朝野裕一2017年9月19日2 分振り返る身体;補足身体の振り返りは、スポーツでもよく使う動きですね。例えば、ゴルフ 、テニス、野球のバットを振るときなどなど。 そして、前回お話しした頚椎、胸椎、股関節以外にも振り返り(回旋 運動) に動く部位はあります。 膝で少し(脛骨の回旋運動)、足首でも実は少し動いています。...
朝野裕一2017年9月19日2 分振り返る身体人が振り返る時の身体の柔軟性について、昨日お話ししました。今日は それを解剖学的に確認してみます。 まず首での回旋(回すこと)です。 首には7つの骨があると書きました。これらの骨が全て回ると左右 各々90度ずつになります。1番目(環椎)と2番目の骨(軸椎)...
朝野裕一2017年9月17日2 分バランスについてもう一度考えてみるだいぶん前にバランスについて考えてみました。 今回はもう一度その続きを。 ヒトのバランスというと、ある姿勢をいかに安定して保つか、というこ とがまずは想像されます。これを静的バランスといいます。 ★(著作者:Leo Hidalgo (@yompyHERE)) また、...
朝野裕一2017年9月15日3 分運動発達の情緒的側面今回は、運動発達の情緒的な側面=情緒的発達についてお話しします。 情緒的発達というのは、自分が行動し、他者と相互に影響し合い、自分 自身や他者にうまく反応する能力を高めるように学習することです。 子どもが自分の周りの世界をコントロールできるものと見るか、自分を...
朝野裕一2017年9月14日4 分運動発達における知覚と運動の学習子どもの運動発達において、知覚と運動の関連性はとても重要です。 なぜかはこれからお話しします。 運動を試行錯誤する過程は、知覚を運動へと変換する過程といっても いいでしょう。そしてそれはフィードバックの回路で、その都度修正さ れていきます。...