top of page
朝野裕一

上肢は三姉妹か?肩甲骨と肩関節...あと鎖骨・胸骨いやまだまだあるよー!

今日は上肢いわゆる腕の動きについて書いてみようと思います。

腕の先には肘があり、その先には手があるので、

腕の動きやその位置によって手の位置も決まってくる。

そういう意味では、腕の動き・位置を決める肩の役割が大事だなと、

いうことになりますね。

実はこれまた以前に、上肢の役割として何回か書いてきたことです。

今日はもう一度そのおさらいをしてみたいと思います。

肋骨の上を動く肩甲骨。これが肩の土台です。

腕の骨(上腕骨)を支えて一緒に動いてもくれます。

この連動性も以前お話ししました。

ほぼ一定の比率でうまい具合に動いていきます。

この関節は広い意味での、肩関節と言われています。

もっと詳しく表せば、肩甲上腕関節と言います。肩甲骨と上腕骨

からなる関節ですね。

他にも肩関節は広い意味では、

肩甲骨が肋骨の上を動く、肩甲骨と鎖骨の間(肩鎖関節と言います)

鎖骨と胸骨の間(胸鎖関節と言います)にそれぞれ関節あるいは

関節同様の機能があります。

いわば、従兄弟(いとこ)関係でしょうかね。

さらには、

上腕骨と肩甲骨の間には回旋筋腱板と言われる筋肉集団が付いています

その中の棘上筋という筋肉が、肩甲骨の肩峰と言われる屋根の下を

スライドしています。これも広い意味での関節機能と考えられています

まぁ、再従兄弟(はとこ)みたいな関係でしょうか?

棘上筋は毎回スライドしているので、摩擦で擦り切れてしまわないよう

に、そこには肩峰下滑液包という潤滑剤的な役割をする組織があります

※それでも潤滑剤の役割が果たせず、炎症になったり、腫れてきて

最後には癒着(くっついてしまう)して、棘上筋のスライドがうまく

できなくなる場合があります。そうなると、腕をあげるときに痛みを

生じたり、腕の上がりに制限が生じたりすることもあります。まさに

関節機能と言っていいでしょう※

さて、これだけ親戚・縁戚が多いと大変です。

身内だからと言っていつも仲良くとはいきませんよね。

どこかに齟齬が生じると、全体の動きに支障が出てきてしまいます。

なまじ切っても切れない中だからこその、トラブルです。

ある時は、どこなの役割が果たせずに別の部分で代償を行ったり、

そのせいでまたそこが痛くなってきたりと、連鎖反応的にあちこちに

支障が発生してきます。

これがいわゆる肩関節周囲炎と言われる症状です。

大まかには、症候群と言ってもいいかなと思います。

ですから、

日頃からお互い仲良く連動して動くことが、特に肩関節には求められる

んですね。

さてさて、広い意味での肩関節と姉の役割を持つ肩甲上腕関節について

お話ししてきましたが、次回は二番目の姉の肘関節、末妹の手関節の

ことを書こうと思っています。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

閲覧数:24回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page