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朝野裕一

どのくらい歩けば・動けばいいの?

前回の歩行に関しての補足から〜

歩行速度が、1m/秒〜0.8m/秒すなわち、60m/分〜48m/分ぐらいの速度

で歩けていれば OKと述べました。

そうすると、

1丁(町)がおおよそ100mとすると、1丁歩くのに約1分40秒〜2分

程度 で歩けていれば、よろしいでしょう、ということになります。

では一体、

1日どのくらい歩いたらいいのか?

これにに関しては昔から、1日1万歩と言われてきましたが、

年齢や体力など人様々で、流石に現実的ではありません。

現在、

日本人男性の平均は7,043歩/1日、女性は6,015歩/1日です

(2014年、国民健康・栄養調査より)。

実はこの歩数が、1997年に比べて約1,000歩減っているというのが

問題になっています。

すなわち、

歩数の減少が身体活動の低下を意味しているからです。

そこで、

厚生労働省は「+10」を推奨しています。

「+10」とは、1日あと10分間多く身体を動かす時間を増やして、

身体活動の低下を防ごうとする提唱です。

ちょうど、

10分間の歩行が、この10数年で減少した歩行歩数である約1,000歩に

相当することから考えられました。

とは言っても、

中々忙しい生活では改まって運動をする時間を設けるのは困難ですね。

特に、

20〜50代の仕事をバリバリ行っている世代の人ほど(実のところ)

60代以降の方々よりも運動をする習慣が減っているというデータも

存在しています(2014年、国民健康・栄養調査より)。

※ここでいう運動習慣(者)とは、週に2回・30分間の運動を1年間

以上継続している人のことを指します※

そこで、

「+10」を実践するために、

例えば職場では、

・通勤時に一駅前で降りて歩く

・なるべく階段を使う

・座っている時間を減らす工夫をする(移動する導線をなるべく長く

歩けるようにわざとかえる、立って作業・会議?、職場の一部に簡単な

運動を促すスペースを設ける、など)

あたりが現実的にできることではないかと思います。

もちろん、

職場全体が、そのような環境づくりや意識向上を促す仕掛けづくりに

賛同していなければなりません。

健康経営が勧められている所以です

家庭では、

・買い物はなるべく徒歩で行く

・床掃除や風呂掃除をする

・テレビを見ながらでも簡単な筋トレ、ストレッチなどをする

・子どもと公園で遊ぶ

・庭仕事や洗車などをする

などが提唱されています。

これも個々人の状況によって異なるでしょうが、

要は、

身体を動かす・活動する機会を見逃さないようにしましょう、

と言うことです。

ただし、

体調が悪い時や、身体のどこかに痛みを伴う場合(単なる筋肉痛など

を除く)は、無理をせず徐々に身体を動かす時間を増やしていくことが

必要でしょう。

特に、

膝や股関節に関節症をお持ちの方や、人工関節の手術を受けた方などは

たくさん歩けば良いと必ずしも言い切れませんので、必ず担当の医師に

相談してから(ウォーキングなどを)始めたら良いと思います。

また、

地上より重力の影響を(浮力のおかげで)強く受けない水中での

ウォーキングが、様々な条件(時間や施設の有無、持病の関係など)

が整えばお勧めです。

ただこれも、

一応(特に)心臓や血圧に持病を持っておられる方などは、

担当の医師にご相談の上での実行が、 間違いがないと思います。

どうでしょう?

日々の生活にあと10分でも身体を動かす時間が作れるでしょうか。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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