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朝野裕一

床の上の生活

床の上での生活を考えてみましょう。と言っても普段の生活でちょく

ちょく出くわしてますよね。

だって寝るときは床に?いやベッドかな?でも平らに寝転がることに

変わりありませんから。

寝ている間も寝返りを何度も打つことがあります。

また、

起き上がる際にも、そのまま正面から起きる場合もありますが、

大抵は寝返りを打って(身体をねじって)肘で支えてから起きるなどの

一連の動きが伴います。

寝返りの方法は大きく二つに分かれます。

一つは、

丸太ん棒のように身体を固めてそのままゴロンと転がる方法。

もう一つは、

脊柱をねじりながら、そのねじりの回転力を使って徐々に転がる方法

です 。

自由度が高く、運動制御ができている人はどんな方法でも可能です。

しかし、脊柱の可動域や可動性が低下している人は、身体を固める方法

を取らざるを得ません

この場合、

転がる効率は一見いいようですが、回転を制御することが難しく、

ゴロン!と勢い余ってしまうこともあります。

ですから、リハビリテーションの場面では、比較的脊柱の可動域を利用

して、体幹をねじりながら寝返る方法を練習する場合が多いです。

そのためには、脊柱特に胸椎の可動域が必要になってきます。

以前、振り返る身体で説明したように、体幹部分の回旋運動は主に胸椎

で行われています。

補足)

〜逆に、麻痺などで体幹の筋力が低下・消失している人は、残された

腕の筋力などで勢いをつけて寝返る方に回し、そのあとに体幹がねじれ

ながらついていくという方法を取るしかありません。

寝返りは、適度に体幹を固める瞬間が通常必要になるからです〜

そこで、

胸椎の可動域を保つあるいは改善する運動は何かということになります

が、そんなに難しいことではありません。

椅子に座っていたら、骨盤を固定して上体・上半身(上部体幹)だけ

回す練習↓

上から見ると↓

あるいは、仰向けの状態から上体を残して骨盤以下を回す方法↓

などがあります。

いずれも胸椎主体の回旋ストレッチ運動です。肋骨のストレッチにもな

りますので、胸郭の硬い人は呼吸機能を高める効果も期待できます。

気持ちよく床でゴロゴロするにも、それなりの条件があるわけですね。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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